子供は天からの授かり物。とはいえ、これから授かるかもしれない命のために、ママとしてもあらかじめできることはやっておいてあげたいですよね。
妊娠や胎児の発育に有効な栄養素を積極的に摂ることも、未来の赤ちゃんのためにできることの1つです。そして将来的に妊娠を望む方におすすめしたい栄養素があります。それが、葉酸です。
葉酸ってどんなもの?
葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素です。赤血球を作る働きを持ち、「造血のビタミン」とも呼ばれています。
葉酸はまた、DNA、RNAといった核酸やタンパク質の生成を促し、細胞の生産や再生を助ける働きも持っています。細胞の分裂や成熟に大きな影響があるとされていることから、とりわけ胎児にとって需要な栄養素であると言われています。
葉酸はどんな食べ物に含まれている?
葉酸はほうれん草などの葉物野菜や豆類、鶏レバー、海藻類などに多く含まれています。そのほか、きのこ類や卵も葉酸を含む食べ物です。
このように、葉酸は身近な食材にも含まれており、普段の食事で簡単に摂ることができるように思えます。しかしながら、葉酸は熱に弱いという性質を持っているため、食事のみで体内に取り入れられる量はあまり多くないとされています。また、バナナやオレンジジュースなど、口にした葉酸が体内に吸収されることを阻害してしまう食品もあります。葉酸を積極的に摂りたい場合は、調理方法や食べ合わせ等に注意する必要があります。
妊娠を望む場合、どれくらい葉酸を摂る必要がある?
特に妊娠を望む女性の場合、特に意識的に葉酸を摂ることが望ましいと言われています。令和3年に発表された厚生労働省の「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」の報告の中でも、「妊娠を希望する女性は、胎児の神経管閉鎖障害発症リスク低減のために十分な葉酸摂取(400μg/日)が必要」と記載されています。
上記でもお伝えしたように、葉酸は熱に弱い性質を持っています。しかし葉酸を多く含む食材の中には、鶏レバーやきのこ類、豆類など、一般的に加熱して食べる食材が多くあります。そのため普段の食事だけでは、毎日400μg以上の葉酸を摂ることはやや難しいと言えるでしょう。妊娠を希望する女性の場合は、普段の食事にくわえ葉酸サプリなどで必要な量の葉酸を補うことが勧められます。
健やかな妊娠のためには、母体の健康が第一
未来の赤ちゃんのことを考えると、「いろいろな栄養素を摂らなきゃ」と思ってしまいますよね。しかしそのために食事作りを頑張りすぎたり、口にする食材に神経質になりすぎたりしてストレスを溜めてしまうことは逆効果。母体の健康が損なわれると、赤ちゃんを迎え入れにくい体になっていってしまいます。
サプリの活用は、食事で頑張りすぎないためにとても有効な方法です。サプリを選ぶ際は、葉酸だけでなく妊娠に必要な栄養素をバランスよく含んでいるものを選ぶと良いですよ。
新しい命を授かり、そして健やかに育んでいくためには、母体も健康であることが何より大切です。未来の赤ちゃんのためにも、無理のない方法で赤ちゃんを迎え入れやすい体づくりをしてくださいね。