子どもの中学受験を検討するとき、多くの人が「中高一貫校」を選択肢に入れると思います。2022年度現在、日本の中高一貫校は600校近く。では、人気で数も多い中高一貫校には、どのような魅力があるのでしょうか?
中高一貫校にも種類がある
まずは、中高一貫校について確認してみましょう。実は、ひとくちに中高一貫校といっても、種類はさまざま。以下のように、大まかに3種類に分けることができます。
・完全型…6年間の一貫教育を行う、高校の生徒募集は行わない
・併設型…6年間の一貫教育を行う、高校の生徒募集を行う
・連携型…複数の学校による連携、連携型中学校から連携型高等学校への進学は入学者選抜を行う
それぞれ学び方や、高校の生徒募集に違いがあります。子どもが「中高一貫校に行きたい!」と言い始めたら、どの種類がいいのか聞いてみましょう。
中高一貫校の魅力
中高一貫校の種類がわかったところで、次は魅力についてお伝えします。
長い付き合いの友達ができる
中高一貫校では6年間を過ごすため、長い付き合いの友人を作ることができます。心や体にさまざまな変化が訪れる、中学生・高校生という多感な時期だから余計でしょう。
授業の長さや部活動の時間を考えると、小学校よりも長い時間を共にすることになりますね。通常の学校にはない、中高一貫校ならではの魅力といえます。
質の高い授業を受けることができる
中高一貫校では、比較的質の高い授業を受けることができます。子どもの学習意欲が高い場合や、親としてレベルの高い学習をしてほしい場合、中高一貫校がぴったりでしょう。
中高一貫校では、中学と高校を合わせた6年間のカリキュラムが組まれています。そのため、しっかりと連携された質の高い授業を、体系的に学ぶことができます。
生徒の学力の差が少ない
通常の学校に比べると、共に学ぶ生徒同士の学力に差が少ないことが多いです。「中学受験」を受けると決め、さらにそれを乗り越えた子どもたちだけが集まっているからです。
学力に差があると、同じ授業内容でも簡単すぎて飽きてしまう子もいれば、内容がわからない子もいます。結果、生徒のやる気がなくなってしまう場合があるでしょう。
しかし、生徒同士の学力に差が少ないと、全員が最適な難易度の授業を受けることができます。結果、効率の良い学習に繋がるでしょう。
高校受験の心配がない
中高一貫校なら、高校受験に成功するかどうか心配する必要がありません。
多くの人は、中学生になって初めて受験を経験します。「高校浪人はしたくない!」と焦ってしまう子どもも多いでしょう。
しかし中高一貫校なら、基本的にエスカレーター式に進学できます。そのためゆとりが生まれ、大学受験に向けた勉強や大好きな部活動に力を入れることができます。
ただ、高校受験の心配がないからこそ中だるみしやすい、という意見も。中高一貫校で成績が落ちてきてしまったら、学校内だけの学習だけでなく、外部の教育サービスを導入すると良いでしょう。例えば、AI教材のすららネットでは、知識の理解と定着を効率よく繰り返すことができます。中だるみが気になる方は、どんな教材なのかチェックしてみてください。
まとめ
中高一貫校には、長い付き合いの友達ができたり、生徒同士の学力に差が少なかったりなど、さまざまな魅力があります。子どもの中学受験を検討する際は、ぜひ中高一貫校への入学を考えてみてください。